1年で特に寒いと感じる季節に、テレビを付けると「今日は立春です。暦上は春です」というニュースを聞いて、ビックリされる方も多いと思います。
春は全く見られないように見えますが、これを境に少しずつ春が芽吹き始めます。
冬と春を分ける節分の次の日は、二十四節気の一番はじめの節「立春」です。実際は寒いのですが、暦上は春ということになります。
新しい年のスタートを意味する立春の意味、2025年はいつからいつまで?、時効の挨拶「立春の候」、七十二候についてご紹介します。
立春とは?
立春とは二十四節気の一つで、暦上では春のことを言います。
暦上では春ですが、実際は一番寒い時期。
その為、手紙の挨拶では「背景、立春とは名ばかりの厳しい寒さが続いています。」と言った挨拶文で始める方も多いと思います。
三寒四温がスタートしているので、急に気温が15〜18度ぐらいになる日もあります。
2025年の立春はいつからいつまで?
2025年立春はいつから? | 2025年2月3日(月)から |
---|---|
2025年立春はいつまで? | 2025年2月17日(月)まで(雨水の前日まで) |
太陽黄経 | 315度 |
節分の次の日からが立春。毎年2月4日頃のことを言います。
2025年の立春は2025年2月3日(月)から。雨水の前日までが立春です。
節分は暦上大晦日に意味します。季節を分ける=節分に邪気を払い、新しい季節に備えるという意味があります。
立春から立夏の前日までを暦上では春と呼びます。
八十八夜、二百十日、二百二十日は立春を基準に数える
旧暦(太陰太陽暦)では立春から新しい年がスタートしていたため、立春から数えて88日目の「八十八夜」を茶摘みの目安にしていました。
また、210日目を「二百十日」、220日を「二百二十日」と言い、台風を警戒する日としたり、立春を基準とした節目が現在でも残っています。
春一番とは、立春から春分の間に吹き抜ける南からの強風のこと
春一番とは「立春」から「春分」の間に、初めて吹き付ける、南からの強風の事をいいます。
風速8メートル以上の風が吹き、前日より気温が上がった時に「春一番」と言います。
元来は漁師が風を表す言葉の一つとして使っていました。
もしこの間に強風が来なかった場合、その後この期間から外れた初めて強風に対しては春一番とは呼ぶことは出来ないのです。
春一番以外に春の風と言えば、「花信風」というのが使われます。
麗らかな春の日の晴れた日に吹くそよ風のこと。花が咲くのを知らせる風です。
時候の挨拶:立春の候
立春の時期(2月3日頃~2月18日頃)に手紙を出す時は、時候の挨拶を「立春の候」で始めることができます。
「立春の候」は、次の二十四節気「雨水」の前日まで使えます。
使用例は「立春の候」「立春の折から」「立春の砌(みぎり)」など。
七十二候
七十二候(しちじゅうにこう)とは、季節を表す言葉です。二十四節気は半月ごとの季節の変化を表していますが、それをさらに5日おきに分けています。
より変化がわかるようになっています。古代中国で考えられました。
- 東風解凍(はるかぜこおりをとく):春の風が厚い氷を溶かし始める
- 横鶯見睨(おうこうけんかんす):鶯が山里で鳴き始める
- 魚上氷(うおこおりをはいずる):割れた氷の間から魚が飛び出る
まとめ
立春がいつなのか、又はその意味についてご紹介しました。
立春はいつと思われる方は、節分の次の日だと思っておけば忘れません。暦上は春ですが現代では一番寒い時期に位置します。
春一番を境に本当の春が近づいてきます。少しずつ春に近づくこの季節を、小さな変化で良いので探し出してみてください。
「二十四節気」に戻る
カテゴリー:「2月の年中行事・歳時記」に戻る