現在、日本では太陽暦が採用されています。では、太陽暦以前はどのような暦が使われていたのでしょうか?
これが今では旧暦と呼ばれている「太陰太陽暦」と言います。
この太陰太陽暦の意味、「いつから採用されたのか?」について、日本と外国(海外)の視点から紹介します。
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新暦・太陽暦についてもあわせて読んでもらうと、太陽暦との違いがよくわかります。
太陰太陽暦とは?
太陰太陽暦の「陰」は月の意味です。つまり太陰太陽暦とは、月と太陽を取り入れた暦という意味になります。
この旧暦と呼ばれる太陰太陽暦は、ほとんどが月の動きを基準にした暦ですが、一部太陽の動きも取り入れています。
太陰太陽暦の場合、1年は354日になります。残り11日の誤差を調整するために「閏月(うるうづき)」を設けて1年を13ヶ月としています。
この閏月を暦に使われるようになったことから二十四節気が用いられるようになりました。
太陰太陽暦はいつから始まったの?
太陰太陽暦はいつから始まったのでしょうか?日本と外国(海外)の両方を紹介します。
太陰太陽暦、日本はいつから始まったの?
日本が太陰太陽暦を使うようになったのは6世紀ごろ。
中国から伝わり、それ以降、農作業や漁業で必要な季節の移り変わりとして活用されてきました。
太陰太陽暦が終了したのは明治初期。
太陽暦が1872年(明治5年)12月3日から採用されたので、太陰太陽暦は12月2日で終了しています。
明治以降、日本は太陽暦となりましたが、今でも旧暦で行われている年中行事があったり、二十四節気や日めくりカレンダーなどの暦で使われている場合もあり、今でも生活の一部に残っています。
太陰太陽暦、外国(海外)ではいつから始まったの?
海外をの太陰太陽暦について見てみると、古代から始まりました。
最初は「太陰暦」でしたが、閏月を用いた「太陰太陽暦」を採用する国が増えていきます。
その後、古代ローマは「太陽暦」に切り替え、ヨーロッパの中世になると1582年から太陽暦(グレゴリオ暦)を採用するようになりました。
イスラム教の影響下にある地域以外は、この1582年に太陽暦が用いられています。
※中国のお正月は、旧暦を採用しているため旧正月(春節)と言います。
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