十五夜(中秋の名月)は広く知られていますが、もう一つ「十三夜(じゅうさんや)」というお月見の日があることをご存じでしょうか。
十三夜の意味や起源、十五夜(中秋の名月)との違い、2025年はいつ?、食べ物(行事食)について紹介します。
十三夜とは?その意味や起源
十三夜とは、旧暦の9月13日の夜に見える月のことを言います。読み方は「じゅうさんや」。
満月に近いふくらんだ月が特徴であることから、お月見をする日になりました。
(※十三夜は満月ではなく、もうすぐ満月になる、少し欠けた月です)
「後(のち)の月」「名残の月」「栗名月」「豆名月」「二夜の月(ふたよのつき)」とも呼ばれています。
- 後(のち)の月:十五夜の後に巡ってくることから
- 栗名月:栗の収穫祝いを兼ねていることから
- 豆名月:豆の収穫祝いを兼ねていることから
- 二夜の月(ふたよのつき):中秋の名月(十五夜)とあわせて呼ぶことから
起源
十三夜のお月見が行われた最古の記録は 宇多天皇(897年頃・平安時代) の時代と言われています。
その後、 醍醐天皇の延喜19年(919年)に清涼殿で月見の宴が開かれた という記録が「日本紀略」に残っています。
これが公式な宮中行事としての十三夜月見の始まりとされています。諸説あり。
十五夜(中秋の名月)との違い
中秋の名月(十五夜)は旧暦8月15日のことで、もっとも有名なお月見の日となっています。
それに対し、十三夜は、十五夜の約1か月後の旧暦9月13日になります。
十五夜が中国から伝わったのに対し、十三夜のお月見は日本独自の風習です。
昔の人は「十五夜だけ見るのは片見月(かたみづき)」として縁起が悪いと考えていたことから、約1ヶ月後の十三夜とセットでお月見をするのが礼儀とされていました。
今年の十三夜は下記しています
もっと詳しく
2025年の十三夜はいつ?
旧暦9月13日の夜ということで、新暦では毎年日付が変わります。
2025年の十三夜はというと、2025年11月2日(日)です。
カレンダーで「十三夜(月齢13〜14)」を調べてみましょう。満月の直前の、ほんの少し欠けた上品な月を眺められます。
詳しくは「満月カレンダー」を見て下さい▼
関連:満月・新月カレンダー【2025年11月】|無料ダウンロード&印刷
十三夜の食べ物・お供え物
十三夜は(十五夜と同じく)季節の食べ物とお月見団子をお供えをし、家族で食べます。
- 栗や豆 → 栗名月・豆名月
- 月見団子
- ススキ など
さらに詳しく
十三夜の月見団子、栗・豆などは行事食です。
関連:行事食