現在は娯楽やスポーツとして山登りは普通に行われていますが、昔は「山開き」以後でしか立ち入ることができませんでした。
最近は山開きに習って、川開きや海開きが全国各地で行われています。
今回は山開きと海開きはいつ行われるのか、またはその起源をご紹介します。2024年の富士山はいつ山開きが行われるのかについても調べてみました。
山開きはとは?いつ行われるの?
日本は地図で見るとほとんどが山に囲まれています。山は美しく神秘的ですが、噴火による被害もあったため、神として崇拝されてきました。
昔から山岳信仰があり、神聖な山々に一般の人がむやみに立ち入ることができませんでした。
山の頂上に祭られているご神体を拝む目的で、山伏や修行僧しか入れませんでしたが、夏のある一時期だけを限定に、信仰行事として、一般の人も入山できるようになったのです。これが「山開き」の期限です。
富士山(吉田ルート)の山開きが7月1日だったことから、全国の山々も同じ時期に山開きが行われたり、お祭りが催されたりするようになりました。
【2024年】富士山の山開き期間
- 吉田ルート(山梨県側):2024年7月1日~9月10日
- 富士宮、須走、御殿場ルート(静岡県側):2024年7月10日~9月10日
- お鉢巡り歩道(山頂):2024年7月10日~9月10日
参考:登山シーズン
「吉田ルート」というのは富士山の山梨県側にあり、山頂で神事を行う伝統から、山開きを毎年7月1日にあわせています。
そして「富士宮、須走、御殿場ルート」は静岡県側になっています。こちらは毎年山開きにばらつきがあります。ルートによっても異なるので登山される方はご注意ください。
なぜ「日本三大名山」と呼ばれるのか?
- 富士山(静岡県)
- 白山(石川県と岐阜県の県境)
- 立山(富山県)
富士山は知っていても、白山と立山が三大名山であることを知っている方は少ないかもしれませんね。
これらの三山が「日本三大名山」と呼ばれるようになったのでしょうか?
それは「万葉集」に3つの山が詠まれていたことから、三大名山と言えば、この3つの山を指すようになったのです。
海開きとは?いつ行われるの?
海開きは地方によって前後するものの、一般的に7月1日前後に行われることが多いです。
この時期から季節限定「海の家」もオープンし始め、急に海が賑やかになります。
海水浴という楽しさもありますが、危険も隣りあわせということで、海への畏敬の念を示し、解禁日に安全祈願が行われます。
沖縄だけは海開きが早く行われる
沖縄だけは、気候が異なるので春になると海開きになります。各ビーチによって異なりますが、だいたい3月~4月に海開きが行われています。
梅雨よりも先に海開きがあるなんて不思議な感じがしますね。
最後に
山開きと海開きの由来やいつ行われているのかをご紹介しました。
信仰行事に始まった「山開き」ですが、「海開き」もそれにならって始められました。現在は海水浴の安全を願うという意味で「海開き」が行われています。