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初午とは?2025年はいつ?いなり寿司の由来、伏見稲荷大社の初午大祭について

伏見稲荷大社の鳥居

干支は年だけでなく、日にも当てはめられています。その中で初午(はつうま)とは、2月最初の午の日を言います。

全国にある稲荷神社で、豊作・商売繁盛・開運・家内安全を祈願するお祭りが開かれます。

初午とは?2025年はいつ?お稲荷さん(いなり寿司)の由来、初午団子、しもつかれについてご紹介します

初午とは?

稲荷神社のきつね

初午とは、お稲荷さんの総本山である「伏見稲荷大社」に農耕を司る神様である「ウカノミタマノカミ(倉稲魂神)」が降りられた日とされています。

読み方は「はつうま」。

稲荷は「稲生り」に由来し、農村で「稲荷神」を祀ってお供え物をし、山から田の神を迎えました。

また、キツネは田んぼの害獣であるネズミを捕まえることから、「田の神様」と呼ばれていたそうです。

こういう風習と、神様の使いのキツネが家を守るという稲荷信仰が合わさり、稲荷詣をする参拝者が増えていったのです。

それがやがて全国の稲荷神社で五穀豊穣(豊作を願う)や商売繁盛などを祝う「初午祭」が広まりました

 

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初午2025年はいつ?

旧暦で2月最初の午の日を初午と言います。昔は60日で一回りする干支を使って日にちを数えていました。

「午(うま)の日」はその数え方による呼び方です。干支を使った呼び方は、他に例を言うと「土用の丑の日」などもありますね。

2025年の初午は、2025年2月6日(木)です。

 

伏見稲荷大社「初午大祭(はつうまたいさい)」はいつ?

伏見稲荷大社の鳥居

  • 伏見稲荷大社:毎年2月初午の日、8時~

参考:祭礼と行事・初午大祭(伏見稲荷大社)

伏見稲荷大社では「初午大祭」が行われます。読み方は「はつうまたいさい」。

初午詣は福詣とも呼ばれ、前日の巳の日から、ご社頭は参詣者で埋まるそうです。

  • 2025年2月6日(木)
  • 参拝は自由、祭典は8時~
  • 最寄駅:京阪本線「伏見稲荷駅」下車5分、JR奈良線「稲荷駅」下車すぐ
  • 電話番号:075-641-7331

 

お稲荷さん(いなり寿司)の由来

おいなりさん(いなり寿司)

稲荷神社と言えば、思い出すのが「おいなりさん(いなり寿司)」です。

いなり寿司の由来は、稲荷神の使いであるキツネの大好物が油揚げでした。

初午の日には、その油揚げに寿司を詰めたものを奉納したことに始まると言われています。

初午には食べ物に感謝して、お神酒や赤飯、油揚げ、そしてお稲荷さんをお供えし、いなり寿司をいただく日になっています。

 

いなり寿司は東日本と西日本では形が違う

いなり寿司、関東と関西の違い

私は関西在住ですが、関東に行った時に食べたいなり寿司の形が違うのに驚いたことがあります(驚いたというよりは気が付いたが正しい)。

  • 東日本:米俵に見立てた俵型
  • 西日本:狐の耳に見立てた三角形型

お皿に盛りつけたり、お弁当に入れる時は、三角形型のいなり寿司は三角形を縦に半分に切り、角度を変えると狐の顔に。

また俵型のいなり寿司は、斜めに切り2つに切ったいなりの方向を変えるとハート型になります。

子供さんのお弁当に入れると喜ばれるかもしれません。

 

初午団子

初午だんご(岐阜県)

出典:初午だんご(農林水産省Webサイト)

初午は蚕の神様を祀る日でもあります。

蚕が育つようにという願いを込めて、白い繭玉に似せた初午団子(はつうまだんご)を作り、神様にお供えする習慣があります。

初午団子作りの様子▼

 

しもつかれ

初午・しもつかれ

また、初午の日に「しもつかれ」を食べる地方もあります。特に北関東、栃木県では有名です。

しもつかれとは、鮭のあら、節分で残った豆、大根、ニンジンなどを煮込んだ郷土料理のこと。

鬼おろしという独特なおろし器を使います。普通のおろし器との違いは、まるで鬼の歯のような大きな歯を使って大根や人参をザックリと粗くおろすため、野菜の食感を味わう事ができます。

寒い季節に食べるしもつかれはタンパク質や野菜が豊富で、健康対策としても役立っています。

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初午のいなり寿司・初午団子・しもつかれは行事食です。

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