涅槃会という仏教行事があります。漢字も難しくてどう読むのかわからないという方もいるかと思います。
今回は涅槃会の意味や読み方、「いつのことなのか?」、また「お寺で団子まきが行われるのはなぜ?」についてわかりやすく紹介します。
涅槃会の意味や読み方とは?
涅槃会とは、お釈迦様が亡くなられた日に行われる法要のことを言います。
読み方は「ねはんえ」。仏教の三大行事の一つとなっています。
涅槃会(ねはんえ)は各寺院で行われており、一般参加も可能なお寺も多いです。普段は見られない大涅槃図が見られる機会でもあります。
この「涅槃(ねはん)」というのは、サンスクリット語で「ニルヴァーナ」と言い、「消える、吹き消す、消滅する」という意味があります。
つまり、感情や苦痛、煩悩などが吹き消して消滅した状態、悟りを開いた状態であることを指すことから、お釈迦様が亡くなられた日(入滅)ということになります。
消滅すると苦しみや再生が終わり、お釈迦様が人間で初めて仏様になられた崇敬と追慕をを表す法要が涅槃会(ねはんえ)ということになります。
▲タイ・アユタヤ涅槃仏。
お釈迦様が寝ているのは入滅された(亡くなり悟りを開かれた)時の様子を表現しています。
涅槃会はいつ行われているの?
涅槃会(ねはんえ)は、お釈迦様が亡くなられた命日である2月15日に行われていることが多いです。
ただし2月15日は旧暦にあたるので、今の新暦のまま2月15日に行われている寺院もあれば、旧暦にあわせて3月15日頃に行う寺院もあります。
涅槃会に団子まきが行われるのはなぜ?
お寺では涅槃会の法要に来られた方に「団子まき(だんごまき)」を行うところがあります。
これは仏舎利(ぶっしゃり)を団子に見立てているとされています。
※仏舎利とはお釈迦様が火葬された時の遺骨のこと
団子巻(だんごまき)は白色や黄色、ピンク、緑など5色あるのは、お釈迦様の仏舎利が5色の光を放たれたからという伝説があるからです。
団子まきは別名「涅槃団子(ねはんだんご)」とも呼ばれていて、米粉90kgを使い、約50人が3日間かけて作っているそうです。
涅槃会に参加される方で服装を気になる方がいるかと思いますが、上の動画によると普段着で参加されています。
この団子まきを食べることで、1年間を健康に過ごせると言われており、たくさんの方が参拝されます。
カテゴリー:「2月の年中行事・歳時記」に戻る