二十四節気「小寒」があれば、当然「大寒」もあります。字のごとく、寒いイメージですね。
では大寒は本当はどういう意味なのでしょうか?また、2025年はいつからいつまでを指すのでしょうか?
この時期の水を使った「寒の水」「寒仕込み」、時効の挨拶「大寒の候」、七十二候についても詳しくご紹介します。
大寒とは?
大寒はとは名前の通り最も寒い時期のことですが、季節的に三寒四温が訪れ始めます。
三寒四温とは、三日寒い日が続くと、四日温かい日があるという意味。
その為、ずっと寒かった小寒よりは、温かい日が訪れたりすることがあります。
「小寒の氷、大寒に解く」という言葉があります。
これは最も寒さ厳しい大寒が、小寒よりも温かいことを意味し「物事が必ずしも順序通りににはいかない」という意味で使われます。
2025年大寒はいつからいつまで?
2025年大寒はいつから? | 2025年1月20日(月)から |
2025年大寒はいつまで? | 2025年2月2日(日)まで(立春の前日まで) |
太陽黄経 | 300度 |
二十四節気「大寒」は「小寒」から数えて約15日後に訪れます。
2025年の大寒は1月20日(月)から始まり、立春の前日まで。太陽黄経が300度になる日が大寒です。
大寒の最終日は季節の境目「節分」になります。大寒を過ぎると「立春」がやってきます。
寒の水、寒仕込みとは?
この時期の水のことを「寒の水」と言います。お酒や味噌の仕込みに最も適した時期とされています。
その他にも、醤油や寒天、凍り豆腐などもこの時期の寒気を利用して仕込むと味が良くなるとされています。
その理由は寒の水は気温も湿度も低いため、雑菌が少ないことで知られており、一年で一番質がよく、保存に向いていると言われているからです。
この時期に仕込んだお酒を「寒仕込み」と言い、希少価値があるとされています。このように寒の時期ならではの生活の知恵があります。
寒稽古や寒中水泳もこの時期
小寒でも少し触れましたが、寒稽古や寒中水泳が行われるのもこの時期です。「寒」が付いていますね。
寒さに耐えながら、精神を鍛えるという日本人の古来からある精神修行方がうかがえます。
時候の挨拶:大寒の候
大寒の時期(1月20日頃~2月3日頃)に手紙を出す時は、時候の挨拶を「大寒の候」で始めることができます。
「大寒の候」は、次の二十四節気「立春」の前日まで使えます。
使用例は「大寒の候」「大寒の折から」「大寒の砌(みぎり)」など。
七十二候
二十四節気よりもさらに細かく分けられたのが七十二候です。今の気候にあうようになっています。
- 欸冬華(ふきのはなさく):ふきのとうがつぼみを出す
- 水沢腹堅(さわみずこおりつめる):沢に氷が厚く張りつめる
- 鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく):ニワトリが卵を産み始める
一番寒い大寒ですが、フキノトウがつぼみを出したり、ニワトリが卵を産んだりと、少しだけ春に近づいているのを感じさせてくれますね。
この時期に生まれた卵のことを「大寒の卵」や「寒卵」と言い、栄養が高いと特に人気の卵になっています。金運もアップするとも言われていますよ。
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