お彼岸と言えば、お墓参りの意味が強いですが、実際はどういう意味や由来なのでしょうか?
お彼岸は何をする日?、彼岸の日の調べ方、2025年はいつなのか?について紹介します。
お彼岸とは?意味や由来
お彼岸とは、祖先の御霊(みたま)を供養する日のことを言います。
本来の意味は、7日間に渡って行われる法会(彼岸会)のことを言いました
彼岸の名前は、仏教の波羅蜜多(はらみた)というサンスクリット語を漢語に訳した「到彼岸(とうひがん)」という言葉に由来しています。
彼岸は西に、此岸は東にあると考えられています。
現実の生死の世界から煩悩を解脱し、理想の涅槃(ねはん)※の世界へ至るという意味です。
※「涅槃(ねはん)」というのは、サンスクリット語で「ニルヴァーナ」と言い、「消える、吹き消す、消滅する」という意味があります。
つまり、感情や苦痛、煩悩などが吹き消して消滅した状態、悟りを開いた状態であることを指すことから、お釈迦様が亡くなられた日(入滅)ということになります。
お彼岸は何をする日?お墓参りをする理由
お彼岸の日は墓参りをする日になります。その理由は以下の通り。
仏教では、川の向こう(彼岸)にあの世である「悟りの世界」があり、こちらの岸(此岸)に自分たちがいる「煩悩の世界」があります。
春分の日と秋分の日は太陽が真東から昇って真西に沈む日なので、この世とあの世がもっとも通じやすい日とされたことから、この日にご先祖様を供養するお墓参りの日となったのです。
お彼岸の調べ方・条件
彼岸(お彼岸)は1年に春と秋の2回あります。暦の上でのお彼岸は以下の条件になります。
- 春のお彼岸:3月17日か18日から、23日か24日までの7日間
- 秋のお彼岸:9月20日か21日から7日間
春のお彼岸、秋のお彼岸ともに4日目を彼岸の中日と言い、この日が春分の日、秋分の日の祝日になるように設定されています。
2025年のお彼岸はいつ?
(上で紹介した)お彼岸の調べ方・条件を基に、2025年のお彼岸はいつなのか?について計算すると以下のようになります。
- 春のお彼岸:2025年3月17日(月)〜23日(日)
- 秋のお彼岸:2025年9月20日(土)〜26日(金)
彼岸の中日(4日目)である春分の日は3月20日(水・祝)、秋分の日は9月23日(火・祝)と、どちらも祝日になっています。
「寒さ暑さも彼岸まで」という言葉がありますが、この時期から季節が穏やかになっていきます。
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