選日の一つ「八専」は悪いイメージがありますが、実際はどういう意味なのでしょうか?
八専の意味や由来、この日にしてはいけないこと、調べ方、2025年はいつ?について紹介します。
※2024年の八専は終了。この記事のアーカイブに移動しました。
八専とは?意味・由来
八専とは、日の干支(十干と十二支)が壬子の日(49番目)から癸亥の日(60番目)までの12日間で、同じ五行に属する日が8日間あることから八専と言われています。
この八専の「専」は、同気が重なることを「専一」と言います。それが八日あることから「八専」と呼ばれるようになりました。
呼び方は「はっせん」。
具体的に書くと、12日間のうち同じ五行に属さない癸丑、丙辰、戊午、壬戌の4日間を除き、残りの壬子、甲寅、乙卯、丁巳、巳未、庚申、辛酉、癸亥の8日間を八専と言います。
同気とは同じ気質のこと。例えば十干の「水」と十二支の「水」が重なる「水水」、他にも「木木」「火火」「土土」「金金」と合計8日間あります。
同気が重ならない4日間(癸丑、丙辰、戊午、壬戌)は「八専の間日(まび)」と言い、この日は凶日から外れます。
この期間は降雨が多く、特に八専の2日目を八専二郎と言い、この日に雨が降ると長雨になるとされており、農家の厄日の一つとなっています。
※より詳しくは下の「八専の調べ方」の表を見て下さい。
八専にしてはいけないこと
同気が重なると、物事が片寄る「凶日」であることから、以下のようなことをしてはいけない、見合わせたほうが良いとされています。
昔は軍事上の忌日でしたが、針灸や柱を建てることも不吉となりました。
- 法事(仏事や供養など)
- 破壊的な仕事の着手(ビルの取り壊しなど)
- 婚礼(入籍・結婚式など)
- 針灸
- 柱を建てる(土木関係)
八専の調べ方
八専は「六十干支順位表」の番号49〜60の間の12日間の内、五行が同じ同気と重なっている8日間を指します。
下の表の五行を見てもらうと「水水」「木木」「火火」「土土」「金金」と重なっています。この日だけを八専と言います。
六十干支順位表番号 | 干支 | 五行 |
49 | 壬子(みずのえね) | 水水 |
50 | 癸丑(みずのとうし) | 水土 |
51 | 甲寅(きのえとら) | 木木 |
52 | 乙卯(きのとう) | 木木 |
53 | 丙辰(ひのえたつ) | 火土 |
54 | 丁巳(ひのとみ) | 火火 |
55 | 戊午(つちのえうま) | 土火 |
56 | 巳未(つちのとひつじ) | 土土 |
57 | 庚申(かのえさる) | 金金 |
58 | 辛酉(かのととり) | 金金 |
59 | 壬戌(みずのえいぬ) | 水土 |
60 | 癸亥(みずのとい) | 水水 |
この8日間を2025年に当てはめたのが下の「2025年八専一覧(月別カレンダー)」になります
2025年八専一覧(月別カレンダー)
2025年の八専一覧です。上の旧暦から現在の新暦に置き換えました。1年に6回あり。
八専は12日間の内の間日(4日)を除いた8日間になります。
八専始まり | 八専終わり | 八専の間日(この日は除く) |
---|---|---|
2月12日(水)から | 2月23日(日祝)まで | 2月13日(木)、16日(日)、18日(火)、22日(土) |
4月13日(日)から | 4月24日(木)まで | 4月14日(月)、17日(木)、19日(土)、23日(水) |
6月12日(木)から | 6月23日(月)まで | 6月13日(金)、16日(月)、18日(水)、22日(日) |
8月11日(月祝)から | 8月22日(金)まで | 8月12日(火)、15日(金)、17日(日)、21日(木) |
10月10日(金)から | 10月21日(火)まで | 10月11日(土)、14日(火)、16日(木)、20日(月) |
12月9日(火)から | 12月20日(土)まで | 12月10日(水)、13日(土)、15日(月)、19日(金) |
※八専の期間中の2日目、5日目、7日目、11日目が間日になります。
八専 月別一覧:アーカイブ
八専2024年以前の情報については、下の記事にまとめています。
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