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藪入りとは?2025年はいつ?落語で当時の意味を知ることができる

藪入りとは?語で当時の内容を知ることができる

藪入りとは?その意味や由来、2025年はいつか?その日数は?

当時の藪入り(やぶいり)の内容を知ることができる落語の演目「藪入り」について紹介します。

 

藪入りとは?意味や由来

藪入りとは?意味や由来

藪入り(やぶいり)とは、奉公人(丁稚や女中などの使用人)が主人から特別に休みをもらい、実家に帰省する日を言います。

藪(やぶ)とは、家と家を隔てる茂みや雑木林のことを意味していて、普段はその藪を超えられない奉公人が、この日に限り実家に帰れることから「藪入り」と呼ばれるようになりました。

江戸時代の町並み

藪入りは江戸時代から広まった風習で、奉公人が年に一度や二度の帰省を許される大切な機会でした。

この日は主人が奉公人の労をねぎらい、帰省を快く送り出す風習がありました。

藪入りは労働者の休養と家族の絆を深める重要な行事であり、日本社会における奉公人文化を象徴するものと言えるでしょう。

現在は社会構造の変化や法律の整備、家庭環境の変化などにより戦前まででほぼ絶滅しており、当時の様子については落語の演目「藪入り」で内容を知ることができます

※伝統芸能や職人の修行が関係する職業には、一部残っている所もあります。

※落語の演目「藪入り」については下記しています

 

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藪入り2025年はいつ?日数は?

藪入りは、一般的に年に2回ありました。以下の日が藪入りの日とされており、2025年も同じ日になります。

  • 2025年1月16日(木):正月の藪入り
  • 2025年7月16日(水):夏の藪入り(後の藪入り)

以上の日は、年始の行事が落ち着いたお正月明けと、暑さが本格化する前のタイミングに日が設定され、奉公人にとっては貴重な休暇となりました。

通常、1日から数日間の休暇が与えられることが多かったとされています。

 

落語の演目で「藪入り」の意味を知ることができる

落語「藪入り」

「藪入り」と聞くと落語の演目を思い出す方もいるかと思います。

落語の演目「藪入り」は、奉公人とその親の心情を温かく描いた物語りです。

参考:藪入り(落語)

内容は、長い間家族を離れて奉公していた息子が、藪入りの休みを利用して実家に帰る話が中心となります。

息子の帰りを心待ちにする両親の様子や、家族が再会したときの喜びが、ユーモアを交えながら描かれています。

主な話としては、普段は厳しい主人が息子の家族思いな一面を理解して送り出す姿や、家族の再会の場面で感動的なやり取りが見られます。

笑いと涙が交錯する人情噺(ばなし)であり、当時の藪入りの風習や人々の心の温かさを知ることができます

藪入りは、現代ではほぼ絶滅した風習ですが、落語を通じて当時の文化や人情を知ることができる貴重な演目になっています。

 

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