暦の中で縁起が良い日、縁起が悪い日というのがあります。
この良い日と悪い日を決める要素の一つとして五行説と相克・相生いうのが大きく関係しています。
また相克はこの言葉の意味から、ニュース記事や論文、小説などでも熟語としても使われます。
相克とは?その意味や読み方、五行説との関係についてご紹介します。
相克とは?意味・読み方
「相克」とは、2つのものがお互いに相手に勝とうと争うことを意味します。
読み方は「そうこく」。相剋も同じ意味・読み方です。対義語は「相生(あいおい)」。
参考:相克(goo国語辞書)
この相克という意味が、五行説と大きく関係しています。
相克と五行説の関係
五行説とは、この世の中にある全てのものは「木・火・土・金・水」の5種類の元素(要素)から成り立っているという説です。
この5つの元素がお互いに影響を与え合っていたり、変化したり、循環したりしてバランスを保っています(上の図「相生」参照)。
しかし、水は火を消す、木は土から養分を取る、土は水を汚す、火は金(金属)を溶かし、金属で出来た刃物は木を切り倒すことから、水は火に、木は土に、土は水に、火は金に、金は木に勝つ相性の良くない日があります(上の図「相克」参照)。
- 水は火を消す
- 木は土から養分を取る
- 土は水を汚す
- 火は金(金属)を溶かす
- 金属で出来た刃物は木を切り倒す
バランスが良くならないように、相生関係で励ましたり、強すぎる相克関係はなだめてコントロールし、バランスを保つようにしているのです。
例えば、選日の「十方暮」などの相克の日は、その日は特別なことをすると縁起が良くないので、別の日に行うようになっています。
5つの元素が強すぎるとバランスが崩れたりするので、相克関係でなだめる必要があるとされています。
相克は2つのものの争いがある意味の熟語として使われる
以上の意味から「相克」は2つのものが争う場合に、新聞やニュース、小説、論文などで使われます。
「○と○が相克する中で〜」と言った使い方です。対立するような使い方がされます。