選日の一つ「大犯土(おおづち/おおつち)・小犯土(こづち)」は悪いイメージがありますが、実際はどういう意味なのでしょうか?
大犯土・小犯土の意味や由来、この日にしてはいけないこと、調べ方、2025年はいつ?について紹介します。
選日をもっと詳しく
大犯土・小犯土とは?意味・由来
大犯土・小犯土とは、土の神様である「土公神(どこうじん)」が本宮や土中にいる時期にあたるため、土を汚してはいけない期間のことを言い凶日とされています。
前半が大犯土、1日間「間日(まび)」を挟んで、後半を小犯土、まとめて犯土(ぼんど/つち)と言います。
※「大槌/大土」や「小槌/小土」と書く場合もあり
ただし、大犯土と小犯土の間の間日(まび)のみ土を触っても良い日になります。
これら犯土は1年に4回訪れる土用(立春・立夏・立秋・立冬の直前の18日間)と密接に関係していることがわかります。
大犯土・小犯土にしてはいけないこと
大犯土・小犯土は土いじりは慎む日、土を汚すことの凶日であることから、この期間は以下の以下のようなことをしてはいけない、見合わせたほうが良いとされています。
- 動土:土を動かすこと
- 土木工事
- 築堤:河川や海岸などの堤防を土やコンクリートで築造すること
- 建築の基礎・土台を築くこと
- 土を動かす農業※
- 穴掘り
- 井戸掘り
- 種まき
- 伐木・伐採
- 建墓(けんぼ):お墓を建てること
※土を使わない農業であれば支障なし。
大犯土・小犯土の調べ方
大犯土・小犯土は「六十干支順位表」の番号7〜13の7日間を「大犯土」、番号15〜21の間の7日間を「小犯土」になります。
六十干支 | 犯土 | |
7 | 庚午(かのえうま) | 大犯土 |
8 | 辛未(かのとひつじ) | |
9 | 壬申(みずのえさる) | |
10 | 癸酉(みずのととり) | |
11 | 甲戌(きのえいぬ) | |
12 | 乙亥(きのとい) | |
13 | 丙子(ひのえね) | |
14 | 丁丑(ひのとうし) | 間日 |
15 | 戊寅(つちのえとら) | 小犯土 |
16 | 己卯(つちのとう) | |
17 | 庚辰(かのえたつ) | |
18 | 辛巳(かのとみ) | |
19 | 壬午(みずのえうま) | |
20 | 癸未(みずのとひつじ) | |
21 | 甲申(きのえさる) |
「大犯土」は庚午の日〜丙子の日までの7日間、「小犯土」は戊寅の日〜甲申の日までの7日間。
丁丑の日は「間日」で、この日だけは土をいじっても良い日になります。
この14日間を現在の暦に当てはめたのが、下の「2025年大犯土・小犯土 一覧(月別カレンダー)」になります。
2025年大犯土・小犯土 一覧(月別カレンダー)
2025年の大犯土・小犯土14日間の始まりと終わりの一覧です。上の旧暦から現在の新暦に置き換えました。
時期は1年に6〜7回あり、約2ヶ月頃に訪れます。
大犯土 | 間日 | 小犯土 |
---|---|---|
1月1日(水)〜1月7日(火) | 1月8日(水) | 1月9日(木)〜1月15日(水) |
3月2日(日)〜3月8日(土) | 3月9日(日) | 3月10日(月)〜3月16日(日) |
5月1日(木)〜5月7日(水) | 5月8日(木) | 5月9日(金)〜5月15日(木) |
6月30日(月)〜7月6日(日) | 7月7日(月) | 7月8日(火)〜7月14日(月) |
8月29日(金)〜9月4日(木) | 9月5日(金) | 9月6日(土)〜9月12日(金) |
10月28日(火)〜11月3日(月) | 11月4日(火) | 11月5日(水)〜11月11日(火) |
12月27日(土)〜2026年1月2日(金) | 2026年1月3日(土) | 2026年1月4日(日)〜1月10日(土) |
関連:「選日」に戻る