7月や8月になると、各地で夏祭りが行われます。町ぐるみで神輿や夜店の準備をしているのを見かけますね。
賑やかなお囃子と一緒に大きな神輿が町中を練り歩きます。
その夏祭りが行われる理由はなぜでしょうか?また各地で行われる夏祭りで有名な祭りをまとめてみました。
なぜ夏祭りが行われるのか?
夏祭りが行われる理由は、病気や災害をもたらす悪い霊を追い払うという意味から始まりました。
昔は今ほど薬や食生活、住環境がよくなかったということもあり、たくさんの人が暮らす都市では、梅雨から夏にかけて、病気が大流行する時期だったのです。
今のように西洋医学ではなかったので、当時は病気を広めるのは悪い霊だと考えられていました。
そこで神様が乗ったお神輿をかついで町中を歩き、神様に町を清めてもらおうとしたことが由来です。
また、悪霊は賑やかなものに付いていくということが考えられていたので、賑やかなお囃子が入れるようになっています。
有名な夏祭り
全国で有名な夏祭りをまとめてみました。
祇園祭(京都)
夏祭りの中でも有名なのは祇園祭です。様々な行事が一ヶ月に渡り準備され繰り広げられます。
祇園祭は京都の八坂神社の祭事です。このお祭りは平安時代に京都の町に疫病が流行った時に、疫病が流行るのは政治問題で失脚したり、殺されたりした人々の恨みのせいだと考え、その怨霊をしずめるために行われた「御霊会(ごりょうえ)」という儀式から始まりました。
この祭りの最大の見せ場は、大きな山車(だし)を引き出す山鉾巡行です。祇園祭は日本各地に広がり、それぞれの土地の祭りに影響を与えるようになりました。
- 時期:7月1日から1か月間
- 前祭7月14日~16日、後祭7月21日~23日、山鉾巡行(前祭7月17日、後祭7月24日)
- 重要無形民俗文化財
博多祇園山笠(福岡)
博多祇園山笠は、山笠をかついで走りきる競争が行われる激しい祭りです。
- 時期:毎年7月1日~7月15日
- 櫛田神社の祭事
- ユネスコ無形文化遺産登録
秋田竿灯まつり(秋田)
秋田竿灯まつりは、長い竹ざおにたくさんの提灯をつけた「竿灯(かんとう)」が町にひしめくお祭りです。
- 時期:毎年8月3日~6日
- 竿灯を稲穂に、提灯を米俵に見立て、額や腰、肩に乗せ豊作を祈る
- 重要無形民俗文化財
青森ねぶた祭り(青森県青森市)
ねぶた祭りは巨大な人形をかたどった灯篭を夜間に引き廻す華麗な夏祭りです。
- 時期:毎年8月2日~7日に開催される夏祭り
- 観光客:200万人が訪れる
- 重要無形民俗文化財
弘前ねぷた祭り(青森県弘前市)
弘前市のねぶた祭りは、大きな扇型の灯篭が大太鼓と友井に町を練り歩く祭りです。
- 時期:毎年8月1日~7日
- 最終日は七日日(なぬかび)と言う
- 重要無形民俗文化財