二十四節気の一つ「寒露」は漢字で見ると、寒そうで朝晩が朝露がでるほど冷たいというイメージができます。
そのイメージは正解です。
寒露とはどういう意味なのか?2024年はいつからいつまでを指すのか?寒露の時期の食べ物、七十二候についてご紹介します。
寒露とは?
二十四節気の一つ「寒露」とは、秋が深まり紅葉も色が濃くなり、朝露が冷たい頃を言います。読み方は「かんろ」。
丁度、北国のナナカマドが真っ赤な実をつける頃です。
朝晩の露の冷たさに身が引き締まりますね。雁などの渡り鳥が北から渡ってくるのもこの時期です。
その年に初めて到来する雁のことを「初雁(はつかり)」と言います。
寒露2024年はいつからいつまで?
2024年寒露はいつから? | 2024年10月8日(火)から |
2024年寒露はいつまで? | 2024年10月22日(火)まで(霜降の前日まで) |
寒露の太陽黄経 | 195度 |
毎年10月8日頃から寒露と言います(10/8~10/22頃)。2024年は10月8日(火)。
この日から霜降(10月24日)の前日までを寒露と言います。
太陽黄経が195度を通る頃。
寒露の食べ物
秋の味覚はたくさんあり、どれも美味しいのですが、寒露の頃に食べるのは秋サバ。
丁度寒い時期に油がのって美味しくいただきます。
この秋鯖は刺身で食べても良し、締めても良し、塩焼でも、味噌煮でも旨味たっぷりです。
脳にも良いと言われているDHAも豊富に含まれているので、ぜひ旬のこの時期に食べてみて下さい。
その他、秋鮭、柿、里芋なども旬の食べ物です。
時候の挨拶:寒露の候
寒露の時期(10/8~10/22頃まで)に手紙を出す時は、時候の挨拶を寒露の候で始めることができます。
寒露の候とは、次の二十四節気「霜降」の前日まで使えます。
使用例は「寒露の候」「寒露の折から」「寒露の砌(みぎり)」など。
寒露の七十二候
二十四節気よりも5日おきに細かく、日本の気候にあてはまるように分けているのが七十二候です。
- 鴻雁来(こうがんきたる):雁(ガン)が飛来し始める[10月8日~12日頃]
- 菊花開(きくのはなひらく):菊の花が咲く[10月13日~17日頃]
- 蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり):キリギリスが戸の辺りで鳴く[10月18日~22日頃]
ガンが飛んでくるのは見たことがありませんが、キリギリスが鳴くのはよく聞きます。秋が深まっているのを実感する時ですね。
そして秋も深まると菊の花が咲き始めます。また金木犀の季節でもありますね。そんな時期が寒露です。
最後に
寒露とはどういう意味なのか?2024年はいつ頃を指すのか?寒露の時期の食べ物、七十二候についてご紹介しました。
これまでとは異なり、カラッとした気候に変わり、朝晩が冷え込んできます。日中は外出にとても良い気温となるので、この機会にお出かけしたいところですね。
秋の気候、虫、花、食べ物などを見たり、聞いたり、食べたりしながら、秋の季節を肌で感じてみて下さい。
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